2014年4月27日日曜日

【読書】ぼくがジョブズに教えたこと――「才能」が集まる会社をつくる51条

先日、書店をブラブラしてたら、『ぼくがジョブズに教えたこと――「才能」が集まる会社をつくる51条』が先行販売されていたので購入。特に買おうと思ってた本じゃないんだけれど、先行販売という言葉に踊らされてみた。で、早速読んでみた。

著者はノーラン・ブッシュネル。帯によるとジョブズが師と仰いだ伝説の起業家。本の内容は、「第1部 次なるスティーブ・ジョブズをみつけて雇う方法」と「2部 次なるスティーブ・ジョブズを育てる方法」の2部構成で、創造性の豊かな会社にする51のアドバイス(本書の言葉だと「ポン」)からなる。あとは所々に著者の自慢話が然り気なく散りばめられている。いや、然り気なくはないか。

第1部は面接でも使えそうなこともあるので意識してみる。「第4条 情熱を採用基準にせよ」「第18条 口先人間に注意せよ」「第20条 面接ではとことん掘り下げよ」あたりはすぐ実践する。口先人間は前職にもいたが、非常に厄介な存在。知識はあるのでもっともらしいことを喋るのだが、実は経験が浅くて使いものにならない。なので、経験に関して質問してみる。そして、20条にもあるが、そこから掘り下げて質問していく。きっとこれで口先人間は、うちには入ってこれなくなるだろう。
では、どんな人を雇えば良いのか。多趣味な人、鼻持ちならない人、クレイジーな人、いじめられっ子。それぞれの理由が気になる人は本を読んでみてほしいが、これらを面接で判断するのは難しそうだ。

第2部では、クリエイティブを育てるためのアドバイス。「第28条 失敗を歓迎せよ」はわかるのだけれど、「第30条 失敗にこそ賞を」まで言ってしまうのは想像の上を行っていて面白い。失敗を恐れているようではイノベーションを起こせない。「第40条 ノーだけは禁句に」もなかなか良い。前述の口先人間はなんでもかんでもノーと言う人であった。ノーと言うこと、知識を披露することで自分の存在意義を確かめるように。ノーが禁句であればどんなに良かったことか。

他にも色々とあったので、いつでも読めるように会社のデスクに置いておこう。おわりにある「行動しろ!」は忘れてはいけない。