2014年12月28日日曜日

【読書】How Google Works

How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメントを読んだ。Googleでの働き方が分かりやすく纏められていて参考にしたい部分も多かった。特に人材周りは興味深かった。

最近採用にも関わるようになり、優秀な人材の獲得の難しさを感じている。正直なところ履歴書じゃ分からないところが多すぎるので、面接で実際に会って判断してるがそれでもわからないことが多い。ピンと来ないということは、採用すべきではないってことなんだろう。逆に採用したけれど優秀じゃなかったってことはあってはいけないので、面接はすごい真剣に全力で面接に臨んでいる。そんな面接時に参考になりそうな考え、ネタが幾つもあった。

何かに深い興味を持っている人は話がおもしろい。だから面接をするときの私たちの哲学は「ムダ話をさせるな」ではない。むしろ、求職者が興味のあるテーマについては”ムダ話”を奨励したいと思っている。
これは目からウロコだった。今までは面接では過去の経験や技術、将来のビジョンと言ったような話に終始していた。”ムダ話”から情熱的な人かを判断する。実践してみたけれど、まだものにできていない。

応募者のバックグラウンドについて聞くときには、単なる過去の経験談ではなく、「そこから何を学んだか」を説明させよう。履歴書をなぞるだけではなく、応募者に思考能力をアピールさせよう。「何に驚きを感じましたか?」というのは、うまい聞き方だ。よくある質問ではないので、用意してきた答えは使えない。応募者は自分の経験を、これまでとは違った目で振り返らなければならない。
これもなるほどと思う。お作法的に初めに履歴書をなぞって自己紹介をしてもらっていたが、事前に書類で見ていた以上の情報は中々出てこない。これからは履歴書なぞる自己紹介は時間のムダなのでやめて、その分はムダ話に時間を割こうと思う。

ただし、採用には絶対に侵してはならない黄金律がある。「採用の質を犠牲にしてまで埋めるべきポストはない」だ。速さか質か、という二者択一を迫られる場面は必ず出てくるが、必ず質を選ばなければいけない。
人手の足りなさで慌てて失敗したってことは良く聞く。採るのは簡単だが、辞めさせるのは難しいので、気をつけなければいけない。質で妥協はしない。採用は計画的に。

グーグルの「採用のおきて」もとても面白いがここに全てを載せるのはやめて、面接のときにはいつも見れるようにしておく。面接での参考になることは多かったけれど、まずはそもそもの応募者が少ないというオチ。