出世したければ悪人になれ
出世するとは、根も葉もない噂で悪者にされ、一方で判断や行動は、個人の好き嫌いや善悪のモノサシではなく、組織のモノサシを使わなければならなくなる。こうした環境の変化に耐えられる人間だけが、出世の階段を上って行き、トップにまで上り詰める。この本によると「あまり出世したくない」という人は出世に関するアンケートで43%もいるとのこと。私自身も出世には特に興味はなかったし、現場のエンジニアとしてものづくりに携わっていければ良かったので、この部類の人間だったはず。それでも、人の少ないベンチャー企業だからか、この本にあるようどこでもそうだからなのか、出世レースに巻き込まれる。どうせ巻き込まれるならCTOでも目指してみようと思っている。その途中で悪者にされることもあるんだろうけれど、そんなことはいちいち気にしないでおこう。
本の最後の節では、悪くなれではなくて、強くなれとある。
要するに、タイトルは釣りであり、悪人になることをすすめているわけではなかった。