野田氏と金井氏により対談形式に交互にリーダーシップについて論じられている。
リーダーシップの旅
リーダーシップの旅は、「リード・ザ・セルフ(自らをリードする)」を起点とし、「リード・ザ・ピープル(人々をリードする)」、さらには「リード・ザ・ソサエティ(社会をリードする)」へと段階を踏んで変化していく。この流れをリーダーの成長プロセス、言い換えればリーダーが「結果として(すごい)リーダーになる」プロセスと見なせば、リーダーシップをさらに能動的にとらえることが可能になるだろう。人々や社会をリードする人がすごいリーダーのように思えるが、まずは、自身をリードするとこから始めないといけない。
結果として、人々がついてき社会がついてきてすごいリーダーと言われるようになる。
見えないものを見ようとして自分自身の内なる声に突き動かされる。
それがリーダーシップの旅のはじめの一歩。これ、実に難しい。
エンジニアとして、私は何が見たいのか。新しい技術?安定したサービス?優秀なチーム?自発的なメンバー?
メンバーをリードしないといけないという思いはあるが、内なる声に耳を傾け自身のリードをまず始めよう。
リーダーシップとマネジメント
マネジメントとリーダーシップは異なる。組織として、リーダーの上にマネージャーがいるのでなんとも納得しがたい。
マネジメントは、複雑性に対処し、組織の安定性と持続性を維持するために機能する。
これに対し、リーダーシップは創造と変革を扱う。「見えないもの」を見て、その実現に向けて人々の価値観や感情に訴え、彼らの共感を得て、自発的な協働を促す。
リーダーはリーダーシップを、マネージャーはマネジメントを求められるならわかるが、
リーダーは両方で、マネージャーはマネジメントを求められているような印象をうける。
人によって違うとは思うが、個人的にはマネジメントよりリーダーシップの方が難しい。
それでいて、マネジメントもちゃんとやれってのは無理ゲーですわ。
リーダーシップに必要な力
私たちがリーダーシップの旅を歩むにあたって必要とするもの、旅を歩むことで身につけるものとして、構想力・実現力・意志力・基軸力などが挙げられる。中でも意志力・基軸力が重要となる。やっぱり、意志力。自分自身を突き動かす意志力。で、リーダーはブレちゃダメだ、ブレちゃダメだってことか。
やってみてダメなら別の手段を試すということをよくやるけれど、軸の方はブレさせないように気をつけないとな。
この本をススメられたのは、役職としてではなく、メンバーをリードするリーダーになれということだよな。
ギークを目指して技術習得に励み、後ろを向いたらメンバーがフォロワーになっているとか、
安定したサービスを目指し改善をしていき、気づくとみんなが質の高いシステム作っているとかなのか、
自身を突き動かして、人々をリードするエンジニア像がまだあんまりイメージはできていない。